先日、「あいまいみい一覧表は必要か」という記事を書きましたが
読者様から「説明がわかりにくかった」というコメントをいただきました
確かにそうでした、わかりにくかったです すいやせん
僕は、「基本的に不要、残すなら主格と目的格のみ」
という意見なのですが、なぜかというと
以下、ご質問いただいた読者様へのメッセージです
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僕も中学生の時、あいまいみいの表を覚えましたが
30年教えてみて、今は不要だと考えてます
人称代名詞で中学生がミスするのはほとんどの場合
主格と目的格の混同です
その原因は主格と目的格は意味の違いが小さいからです
特に目的格は日本語にすると、~に、~と、~を、のほかに
「私は彼が好き」「私、彼女はきらい」のように
主格と変わらない訳し方(~が、~は)や意味もあります
なので、「動詞の左側では主格、右側では目的格」
のように説明することが必要な場面があります
それに対して所有格と所有代名詞は
日本語に訳した時に意味が固定されています
~の、~のもの
なので、中学生が間違えることは少なく、
たとえ間違っても意味を説明することで理解されやすいです
規則から学んで当てはめていくのが「演繹的学習」
例文にたくさん触れて規則、文法を発見して応用するのが
「帰納的学習」と言われますが
使える言語(しゃべれる)を習得するには
できるだけ帰納的学習を多くするのが良いと思います
ブログに書いたように、あいまいみい一覧表を思い出して
いちいち当てはめていたら会話にならない
というのも不要論の理由です
ぼくの推測ですが、中学生の約半数はあいまいみい表を使わず
たくさん口にしているうちに自然に人称代名詞をマスターしているようです
なんとなく、I , he, she って文の右側では使わないよね。。。
って感じてるのだと思います
むかしスペイン語を学んだ時に、あいまいみい表みたいなものがあったのですが
女性形と男性形が加わって、英語の2倍くらい複雑で、量も多く
「これ、覚えきれない。たくさん音読して耳と口で覚えるしかない」と感じました
動詞の活用になるともっと複雑で、go went gone の2倍以上の変化があるようです
フランス語やドイツ語もたぶん似たようなものです
それでも、どれも日本語より簡単ですよね
理想論かもしれませんが、「人間の脳は言語獲得装置」
たくさん触れていれば使えるようになる。。。というのが僕の考えです
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以上